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2015/07/13

『就活を考える006』 淑徳大学 鎌田裕美 専任講師

~ちょうどいい図々しさ~
今の学生は実にスマートだ。みんなまじめで良い子なのだ。何事に関しても人並みかそれ以上のことをさっとこなしてみせる。
そんな学生達に心から感心する一方で、寂しいと感じることもある。もっと図々しく自分をアピールしてほしいのだ。
ひとりひとり素晴らしいアイデアを持っているのに、素直でまじめがゆえに、周りの人に合わせようと気を遣ってくれる。
それも正しい選択のひとつかもしれないが、個人として見たときに、少し残念に感じてしまう時がある。

「図々しく」とは分かりやすく説明すると、“発想の転換”をしてほしいのだ。
例えば、意見を言った時周囲からたくさん質問を受けることがある。

その時こそ発想の転換をするチャンスなのだ。

みんなと違う意見を言ってしまった・・・と終わらせてしまうのではなく、
“みんなの興味関心の的になっているのだ!”と。

そして周りの学生、先生に「よくぞ反論してくれた!」と言わせる勢いで自分の意見を語ってほしい。

これは就活においても自分らしさを表現する大きな武器になると思う。
学生時代に頑張ったこととして、自分の感じた小さな疑問を突き詰めて、自分なりの結論を出すことに取り組んでほしい。それがどんな人に、そして今後の社会、未来の日本、世界にこんな風に役立つのだ!ということに自信を持って語ってほしい。調べ尽くした情報を、自分が納得した結論として自信を持って語ればいいのだ。

~明日は明日の風が吹く~
就活は恋愛に例えられることがよくある。
自分が思いを込めて伝えたことに対して、相手(企業)の反応が思わしくないのであれば相性が合わないということなのだ。
そのような相手(企業)は、潔く終わりにして、別の相手(企業)へ目を向け、切り替える。
自分自身を抑えて、同じ時間を過ごしてもお互いに幸せな結果はなかなか期待できない。

結果を出すためのアプローチの仕方は幾通りもあるのだ。たくさんの角度で物事を考え、視野を広げることが必要だ。

自分の視野を広げるためにも大学生活を有意義に過ごすことはこれからの人生にとってとても大切だ。
大学は就職に備え、資格を取るための就活予備校ではない。
今目標としている資格は今後の自分の人生にとって本当に必要なものなのか?を改めて考えてみることを勧める。


就活も、今後人生を積み重ねていく上でのひとつの通過点として捉えてほしい。
多種多様な産業が一堂に会するのは、新卒のための合同説明会というタイミングでしか開催されない。
この機会を利用して、あえて興味のない企業、業界の説明を聞きに行ってみてはどうだろうか。
直接話を聞くことによって、自分の知らない世界に触れ、知識を増やすことができる。興味が湧けば企業選びの時に選択肢を増やすことができる。話を聞いてみて、やっぱり興味が湧かないということであれば、自分の選択肢からは除くことができる。判断基準をより明確にすることもできるのだ。

ただ企業を選ぶ際、“仕事内容”“職務内容”は必ずチェックしてほしい。
それが「やりたい+できる」「やりたい+できない」「やりたくない+できる」「やりたくない+できない」なのかを
確認してほしいのだ。それを実体験するためにもインターンシップは有効だと思う。

企業には普段皆さんが行っている職務内容と同じことを学生にも体験させて頂きたい。そうすればお互いに働くイメージがしやすくなると思う。

また人間性や個性を尊重するという企業が多いが、ぜひそれを学生達に分かりやすく、そして間口を広げて受け取るということを発信して頂けると、学生も怖がることなく、個々の表現をのびのびと行うことができると思う。

~今を精一杯楽しむことが人生を豊かにする~
学生には大学時代にぜひ「やりたくない+できない」ことにトライしてほしい。
トライしてみたら意外に自分の得意に変化することだってある。そして失敗したとしても、なぜ失敗したのかを冷静に分析し、同じことを繰り返さないために、次にどのような行動を起こす必要があるのかを考えてほしいのだ。
このプロセスを身に付けることは、これから社会で生き抜くためには絶対に必要な力なのだ。


大学時代にしかできない“無茶”をどんどん経験していってほしいと思う。
その“無茶”こそがこれからの人生にとって宝の原石になっていくのだ。

◆鎌田裕美講師プロフィール◆
2007年一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学大学院ジュニアフェロー後、国土交通省国土交通政策研究所研究官となる。西武文理大学サービス経営学部専任講師を経て、現在淑徳大学経営学部専任講師。
経済学、マーケティングをベースに、観光客の観光地選択について研究。

◆編集後記◆
皆さんはどんな人を好きになりますか?
私は目の前のことに一生懸命で、趣味や仕事など何でもいいですが、自分の好きな事、やりたいことについて目を輝かせながらあつーく語る、話し出したら止まらない人が大好きです。一言で言うとナルシストタイプが好きです。そんな人たちの話は、とてもワクワクするし、こんな人達がいるのだから楽しい未来になるに決まってる!なんて、とてもハッピーな気持ちにもなります。だから私はそんな人たちの近くにいることがとても心地よく感じます。
私は就活の面接がそんな“夢”を語る場になってもいいのではないかと思います。多くの学生は、「学生時代に経験したことなんてなにもないし・・・」なんて思っているかもしれません。
間違いなく言えることはこれまで経験してきたストーリーはひとつとして同じものがないということです。
これまでの自分に一度しっかり向き合ってみてください。必ずあなただけの、あなただから作り出されるストーリーがあります。
そしてあなたのストーリーに共感した企業と一緒になれることが、ステキな社会人のスタートになるのではないかと思います。

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