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2015/05/25

『就活を考える004』 高崎経済大学 味水佑毅 准教授

~より高い自分になるために~
社会人になった時、やりたい仕事ができることなんてほとんどないのではないかと思う。
でも、やりたくないことだからと言って、そのまま通り過ぎてしまうのか?
それでは自分にとって非効率な時間になってしまう。
常に“成長する”意識を持っていてほしいと思っている。

では成長するためにどうするのか。
上司、先輩から頼まれた、やりたくない、興味のない仕事であっても、いかにそれを面白おかしく楽しみ、言われた以上の内容でお返しするか。こんな気持ちを持って取り組んでみてほしいのだ。
必要に迫られてやったことであっても、喜んでくれる相手がいる。そして自分自身にとってもそれをやり遂げることによって、興味関心の幅が広がり、知識も増える。
物事に対して、自ら関心を抱くことによって、新しい発見、気付きがあり、自分をワクワクさせてくれる。

興味関心が増えるほど、情報への感度、アンテナはより敏感になり、高度なつながりをもたらすことができる。
自ら「得たい」という能動的な動き。これこそが“成長する”ということだと思う。

~成長あるインターンシップ~
インターンシップについては“就活”にとどまることなく、社会のためになるような取り組みができればよりよいと思っている。
私のゼミでは3年次の1年間を通して企業と連携したインターンシップを行っている。社員の方々から実務等を学んだのち、商品を企画する。
学生にとっては地道であっても日々の積み重ねが仕事において欠かせないことが分かる。またモノやサービスが社会に出る際の、社会人としての視点を学ぶことができる。
商品企画においては、あるテーマのもと学生オリジナルの企画を出す。企画自体の良し悪しではなく、結果としてアイデアの一部としても形になればいいのではないかと思う。
また、社員の方々にとっても、当たり前になっている実務を学生に教えることや質問されることで仕事への理解が深まるのではないか。
すなわち、企業-学生という関係にとどまらず、社員-学生という関係のなかでお互いに学びや刺激があり、新たなアイデアが創発される、誰もが成長できる場となっているのだ。

~就活だって自己成長の場に~
こんな学生がいた。
胸ポケットにICレコーダーをしのばせ、面接に臨んだのだ。
面接終了後、自分の話した内容を確認し復習すると言う。
このアイデアは一体どこから生まれたのか?
しゃべりながら覚えて、自分の耳で聞くという元々この学生が行っていた勉強法を就活に応用しただけだと言っていた。

就活において、ある程度のテクニックは必要なのかもしれない。
しかし就活というイベントを通して、自分の中で気付きながら改善していく。
どんな場面でもあっても自己成長していくことはできるのだ。


企業研究、業界研究でも“知っている”というだけで絞ってしまうのは少し残念に感じる。
どんな業界の人の話でも面白おかしく聞いて、そしてどんどん質問を考えてほしい。
そしてその人の体験を自分のモノにしてほしいと思う。
前にも述べたが、興味関心を広げて視野を広げてほしいのだ。

就職するということは、その会社、仕事において自らの能力を深めるスタートであると同時に、自らの選択肢を絞るということでもある。
大学4年間という時間はその選択肢を思う存分広げることができるチャンスなのだ。
自らに問いかけ、自らの選択肢を無限大に広げていってほしいと思う。

◆味水佑毅准教授プロフィール◆
一橋大学商学部卒、一橋大学大学院商学研究科博士課程修了、博士(商学)。一橋大学大学院商学研究科講師(ジュニアフェロー)、高崎経済大学地域政策学部専任講師を経て、現在、高崎経済大学地域政策学部准教授。
道路や鉄道、航空といった直接的な交通サービスだけでなく、ヒトやモノが上手に行き来することができる高度なモビリティ社会の実現を目指す。交通・物流・観光のイノベーションについて考え、研究に取り組んでいる。

◆編集後記◆
頼まれごとは試されごと。味水先生のお話を聞きこの言葉を思い出しました。
自分の捉え方次第で見方は変えられます。いかに自分の中でポジティブにチェンジするか。そうすることで自分の気持ちも軽くなり、何より毎日が輝いてきます。新しいことにチャレンジすることはワクワクすると同時にとても勇気がいることでもあります。その道中、辛かったり、もうやめたい!と思うこともあるかもしれません。私はそんな時、目的に向かって歩く自分の後ろ姿をイメージします。そして自分に問いかけてみます。どんな人のためになれるか?自分のどの部分が成長できるか?これを乗り越えることができた時、目の前にあることの大切さがわかります。そして目標への新たな一歩が見えてくるのです。
“問いかける”ことは自分を成長させてくれる一番の方法だと思います。
また味水先生は ご自身や学生に常に「なにが、おもしろいの?」と問うそうなので、私もこっそり使わせて頂こうと思っています!

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